ドアの交換工事について解説!メーカー製とオーダー、Panasonic・LIXIL・ノダの仕入れ価格!【建具工事】よくあるドアについての質問!工事パターンとそれぞれの工事費について。
こんにちは!ツネです。
フルリフォームでは扉や玄関収納などに関わる工事を
【建具工事】と表記します。
ワンルームなどの改修だと【大工工事・木工事】とまとめられているかもしれません。
リフォーム工事においてキッチンやユニットバスのデザインや色味、クロスは一生懸命悩むのに意外と適当に選んで決めてしまう扉の柄やデザイン。
リビングドアにガラスが入ってれば何でもいいよ!
貴方もそんな考えで選ぼうとしていませんか?
ちょっと待った!
今回は意外と貴方が知らない【建具工事】について解説していきます。
ドアのシリーズとオーダーメイド
リフォームにおいては工事会社から主にメーカー製品で提案されます。
・ベリティス
・ラフィス
・ラシッサ
・TA
ノダ(NODA)
・ビノイエ
主にこんなところです。
キッチンやユニットバスなどと同じように扉などの内装材もシリーズごとに掛け率が決まっています。
工事会社の仕入れは約40%程度。
ラシッサなどの低価格ラインナップは35%ぐらいですね。
これらのメーカーですと、床のフローリング材と合わせて提案されるでしょう。
費用は高額になりますが、扉の面材(デザインや柄)、ハンドル(取手)などを自分で選択することで全てオーダーメイドで作ってもらうことも可能です。
これは《建具屋さん》といった業者さんに制作依頼をして取付までやってもらうことがほとんどです。
知り合いの建具屋さんがいらっしゃればいいですが、いない場合は依頼する工事会社に聞いてみましょう。
数百種類以上のカラーデザインから選べるので、予算に余裕がありメーカーカタログの製品に気に入ったものが見つけられなければ貴方だけの扉を作ってもらうことも出来るのです。
扉の種類
主に住宅で使われる扉の種類を紹介していきます。
開き戸
1番ベーシックな勝手で、押して開くいわゆる一般的なものです。
片開き・両開き(観音開き)・親子開きなどがあります。
開閉時に前後にスペースが必要ですが、遮音性と遮熱製が高いです。
引き戸
読んで字の如く、横に引いて開けるタイプの扉です。
片引き・引き違い・アウトセットなどがあります。
車椅子の方などは開ける際に便利で、バリアフリーなどで使用されます。
折れ戸
いわゆるクローゼットドアがこれです。扉の継ぎ目に金具がついているなどして折れるタイプの扉です。
開閉時に扉本体面積以上のスペースを取らない為、
コンパクトに開閉出来ます。
一般的に上記3種類のタイプが住宅では使われています。
では、次に扉のリフォームで考えられるケースを対処法とその金額と共に説明します。
①扉本体と枠を交換する場合
扉本体(ドア)の周りには必ず枠があります。
一般的にはリフォームの際に枠とドア両方を交換されるのをおすすめいたします。
ドアだけ交換といっても既存の枠と色が違ったり不恰好になるかもしれません。
ですので工事会社も扉交換では、枠もセットで交換を薦めてくるでしょう。
もちろん、ドア本体だけを交換するよりも高額です。
扉の金額にもよりますが大体1箇所あたりの工事で最低10万〜掛かるでしょう。
最近のメーカー製品をつかったドアの工事では他の工事と合わせて大工さんが現場で作業する場合が多いです。
②扉本体のみを交換する場合
予算が無いからドア本体だけを交換したいと言われる方もいらっしゃいます。
もちろん可能です。
その際、枠とドア本体の色が違ってくることが考えられます。同じメーカーの同じ色パターンを選択しても新しく工事で作られた製品と日常的にあなたの自宅で使われていたものでは微妙に変化があります。
また既存の扉のサイズが特注で作られている場合などは、メーカー製品の特注サイズにするか建具屋さんに1枚あたりの特注で作ってもらう等しないといけませんので注意して下さい。
扉の金額にもよりますが大体扉1本の交換では最低7万〜掛かるでしょう。
③扉の面材を張り替える・ダイノックシートを張る場合
片面だけ焼けてしまって見栄えの悪い扉本体の片面だけを張り替える工事も可能です。
これは建具職人さんでないと出来ない作業です。
そして主に現場で作業するのでなく、扉を一度外してから工場に持ち帰ってまた取り付けにきます。
手間が掛かるので、これをする場合は前述①や②の施工もしくは後述するシート張り施工がオススメです。
扉などに穴を開けてしまったりした場合は穴の大きさと深さにもよりますが基本的にはパテなどで穴埋め補修をします。
その際補修だけして、そのままほったらかし。なんてことは考えられません。
パテの薄い黄色の部分が化粧されず露見されていると通常は気になりますよね。
その際によく【ダイノックシート】を張り付けます。
ダイノックシートとは、3M から販売されている質感をリアルに再現した塩ビの特殊な化粧フィルムのことです。
この材料はかなり高額です。また、扉などに張り付ける場合は金物などを取り外してからの工事ですのでかなり手間が掛かります。
そしてこの作業は建具職人さんではなく、主にダイノック屋さん・シート屋さんと呼ばれる職人さんが施工します。 大体1箇所の枠とドア両面で最低7万円〜ぐらいで高額ですね。
扉や枠の交換のパターンは上記3点。
では、実際にワタシが現場でお客さんからよく聞かれる建具工事についての質問と回答を載せます。
Q.この扉を再利用して向きを変えられないの?
この質問めちゃくちゃ多いです。
出来ればコストは抑えたいですからね。
A.出来ない!
取手(ハンドル部分)や扉本体の上についているドアクローザー、蝶番などの金物類はそれぞれ右勝手左勝手、右吊りもと左つりもととその扉専用に作られたものが埋め込まれているので同じ扉を使って向きを変えることは出来ないのです。
Q.おすすめの配色って何?
コレもなかなか悩みますよね。
壁紙みたいに安いものでもないし、毎日触る部分なので。「好みです!」とお伝えしてしまえば簡単なのですがそれだとワタシは寂しく思うのです。
A.床と建具を合わせる!
床材がフローリングで交換予定の扉と同メーカーであれば、それと色を合わせてしまいましょう。
そして、巾木を濃いめの色にしましょう。
さらに室内ドアと収納ドアの色を分けるとメリハリが出てお洒落な雰囲気を出せますよ。
稀に部屋ごとに扉の色を変える方がいらっしゃるのですが、やめときましょう(ハッキリ)!
Q.ガラス入ってると金額変わるの?
気になるオカネの話がまたやってきました。
A.基本的には高くなります。
リビングに入る扉はガラス入りのドアが多いですよね。
センターに細長いガラスが入っているタイプやトイレの灯り窓付きタイプでも多少変わりますし、扉本体の上部がほとんどガラスになっているタイプなどはメーカーによっては受注になっていたりして、かなり高額です。
Q.DIYでも施工出来るの?
最近流行りのDIYerなる方々は気になるのでしょう。
さて、果たしてどうでしょうか。
A.普通は出来ない!
枠はそのまま、扉本体交換のみで既に取手などはついてる。あとは蝶番をつけるだけ。などの全く同じものを用意してもらえる場合であれば、出来る場合もあるかもしれません。
しかし通常は不可能と言っていいでしょう。
本体・金物等全てが別梱包された状態で届いてから組み立てて吊り込むまでかなり神経を使いますし、ミスは許されません。
では、また次の記事で!